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青森県・東奥日報『リンゴの生産履歴を公開 弘果グループ(青森県弘前市)』
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photo リンゴの産地市場として国内最大の取扱量を誇る青森県弘前市の青果卸売市場・弘果弘前中央青果の一角で、8月下旬、書類を携えながら列をつくる50人ほどのリンゴ生産者の姿があった。
 出荷を前に、同市場が実施しているトレーサビリティーシステム(生産履歴が追跡できる仕組み)への登録受け付けを待つ生産者たちだ。
 受け付けは、早生種の主力「つがる」の出荷を控えたこの時期をピークに、晩生種「ふじ」の出荷が始まる11月まで続く。
 取り組み3年目とあって、流れは比較的スムーズ。生産者は、決まった書式に農薬の散布状況や作業工程を記した日誌を提出し、担当者はこれらの情報を、光学式文字読み取り装置(OCR)で読み取り、データベース化する。
 同じ農薬名でも水和剤、粒剤、乳剤など剤型によって希釈倍率など記入内容が変わるため担当者は「これは水和剤でいいですか」などと確認に念を入れる。
 薬剤の使用時期から収穫可能日がはじき出されると、ほ場の品種ごとに収穫可能日が書かれた収穫カードが生産者に手渡され、市場に安全なリンゴが出荷できるという仕組みだ。
 平川市で50アールのリンゴを夫婦で作っている斉藤勝則さん(75)は「面倒ってば面倒だけど、指導通りやってきたから自信持って出荷できる。あとは台風さえこなければいいんだがなあ」と日焼けした顔をほころばせた。
 「トレーサビリティーで所在のはっきりしたものは、価格にも反映する。その手応えがあるからやってるんだ」。待ち時間の間にこう打ち明ける生産者もいた。
 食の安全・安心への関心の高まりを受けて導入されたシステムは、弘果市場と、グループのリンゴ専門市場・津軽りんご市場(板柳町)で取引されるリンゴを対象に2004年10月、全国の青果物卸売市場では初めての取り組みとなった。
 弘果グループと取引する生産者の92%に当たる約1万5千700人が参加、今年は95%の参加を見込んでいる。
 買参人はデータベース化された生産情報をパソコンで引き出し、購入したリンゴの栽培状況を確認することができる。現在、買参人まで限定した公開画面を、消費者にも公開できるよう検討も進んでいる。
 弘果市場で1日で取引されるリンゴはピーク時で15万箱(1箱20キロ)にも上る。システムを担当する弘果総合研究開発営業部の斎藤康広課長(42)は「日本一の産地としてブランドを確立するとともに、青森のリンゴは安全だということを訴えていきたい」と話している。
 問い合わせは電話0172(29)4184。
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弘果トレーサビリティーシステムへの登録手続きをするリンゴ生産者
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