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福島県・福島民友新聞社『西会津町の薬膳料理「レストラン櫟(いちい)」』
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photo 西会津町の交流物産館「よりっせ」内にある薬膳(やくぜん)料理レストラン櫟(いちい)は、同町が募集した女性起業家育成事業で学んだ女性たちが運営するレストランだ。
 「よりっせ」は「道の駅にしあいづ」に併設され、2004(平成16)年九月、同時にオープンした。店長で同館販売組合長の斎藤フミ子さん(59)は、同事業で半年間、薬膳料理や接客を勉強した。「スタッフは全員一般家庭の主婦。薬膳に関する知識も全くありませんでした」と振り返る。
 オープン当初は要領が分からず、午後7時に閉店してから清掃を始め、翌日の準備に同10時ごろまでかかってしまうこともたびたびだった。現在はスタッフ5人とパート店員4人で運営、人気の日替わりランチや自慢の手打ちそばなどを中心に観光客に提供している。
 四季折々の食材を使った薬膳セット「櫟五膳(いちいごぜん)」も人気が高い。心臓、肺、肝臓、脾臓(ひぞう)、腎臓それぞれに効用がある食材を使った五種類のセットメニューで、旬の野菜を使った天ぷら、ニシンの甘露煮、こづゆなど会津地方の定番メニューとメーンディッシュの組み合わせ。体調診断リストからセットを選べる仕組みになっていてリピーターも多い。7月からは夏の食材を使った内容に変更した。
 同町は保健、医療、福祉を連携した「トータルケア」の町づくりを進めている。1993(平成5)年から取り組んでいる「健康ミネラル野菜」は柱の一つ。栄養分やミネラル成分のバランスを整えた土づくりから行っている試みは一昨年、農村振興のモデル的な事業として国から認定を受けた。
 斎藤さんは健康ミネラル野菜づくりの中心組織「にしあいづ健康ミネラル野菜普及会」の副会長も務める。「櫟で使う野菜はほぼ100%健康ミネラル野菜。肉や魚は、地元のJA会津いいでを通して県内産のものだけを使っている」と斎藤さん。化学調味料を使わず、旬の健康な野菜を手間暇かけて調理すると「心と体に優しい料理になる」と話す。
 地元のそば粉を使った手打ちそばやミネラル野菜をじっくり煮込んだ薬膳カレー、スープづくりから時間をかけるラーメンなど、手軽なランチメニューも一切手抜きなしで、ランチタイムは連日満員。斎藤さんは「まごころを込めて作れば必ず気持ちが伝わる。そんな自然さが喜ばれているのでは」と笑顔を見せる。
 西会津の清浄な空気と水、土がはぐくんだ夏野菜はこれからが旬を迎える。
営業時間は午前11時から午後7時まで。無休。問い合わせは交流物産館「よりっせ」
電話:0241-48-1512へ。
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新鮮な朝取りのミネラル野菜を持つ斎藤店長(右)とスタッフ。手間暇かけた料理が人気を呼んでいる
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