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青森県・東奥日報社『はちのへ農援隊 大学生が消費者との橋渡し』
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 青森県八戸市妙大開の国道45号沿いにある産直施設「里山の駅」に、午前中から夏休み中の四人の男子学生たちが集まった。「里山の駅」を運営する地域間交流研究会「はちのへ農援隊」のメンバーで、八戸大学ビジネス学部の2年生。この日は、産直に持ち込まれる地元産の野菜や旬の魚などを使った注文弁当の盛りつけや配達、商品ラベルの作製などの活動が待っていた。
 弁当の盛りつけでは、ご飯はつぶさないようにふんわりと。ヒジキの煮物やインゲンのごまあえなどのおかずも、中心をこんもり山にするなど、手際がいい。
 「しっかり指導しましたから」と学生たちの作業を見守るのは事務局長の赤坂美千子さん(54)。「盛りつけは、食べる人の身になって」と声を掛け、できあがった弁当を届けに配達先に向かう学生には「帰る時は『ありがとうございました』って言うのよ」と念押しした。「運営する私たちにしてみれば、機動力として頼りにしているし、学生たちにしてみれば、地域とかかわりを得たり、大学で学ぶ上で、より実践的な課題を見つける場になっている」と、学生を巻き込む意義を、赤坂さんはこう説明する。
 学生たちは、農援隊の会長を務める、八戸大ビジネス学部の石原慎士准教授の下で経営情報システム論を学んでいる。携帯電話を利用して生産者情報を提供するシステムを開発したり、地元の農産物や海産物を使った商品開発にも取り組む。「里山の駅」の生産者から集めた農産物を各地の販売会で売ることもある。
 盛岡市出身の佐藤望未さん(19)は、東京や静岡のデパートで行った販売会で、ニンニクやリンゴの加工品を売った。「地元では当たり前のものが、県外の消費地では予想以上に反響が大きかったことに驚いた」と産地と消費地のニーズの違いを体感。
 八戸市出身の北村隆嗣さん(19)は「お客さんに野菜のことを聞かれ、知識がなくて困ったことも。親元で料理もしたことがなかったから…」と売ることの奥深さを学んだ。
 青森県田子町出身の大村晃弘さん(19)は「生産者が朝5時に起きて、夜7時ごろまで働いて作った良い物が、それに見合った価格で取引されているとはいえないことを感じる。売る戦略が大事だ」と訴える。
 岩手県久慈市出身の川端光成さん(19)は「健康に対する意識が高まっているのだから、地元や国内で作った安全なものを買ってもらえる流れがつくれればいい」と考えている。
 地域の農産物が消費者に届くまでのプロセスに多彩な切り口でかかわる学生たち。その目線は、食と農の将来をひらく可能性に満ちていて頼もしい。

 はちのへ農援隊は、地域の農業者、市民、学生らが協働で地域の農業を元気にしようと発足した市民団体。運営する産直施設「里山の駅」は約50人の生産者が登録している。問い合わせ先は電話0178-25-7630。
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地元の野菜などを使った弁当の盛りつけをする学生たち
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生産者が持ち込んだ加工品の
商品ラベルをパソコンで作製する学生たち
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